沖縄発のインターネットベンチャーである琉球インタラクティブ株式会社(本社:沖縄県宜野湾市、代表取締役社長:臼井 隆秀、以下「琉球インタラクティブ」)は、インバウンドマーケティング事業領域に参入することを新たに決定しました。その一環として、まずは2018年12月より、沖縄におけるインバウンド向けQRコード決済サービスの導入支援を開始します。
■事業参入の背景
沖縄県のインバウンド市場は年々拡大しており、その成長は勢いを増しています。2017年度の沖縄県への外国人観光客入域客数は、269 万 2,000 人と10年連続で過去最高を達成しました*1。また沖縄県の観光収入についても、2017年度の外国人観光客による観光収入は2,000億円を上回っており、全体の 28.6%を占めるまで急成長しています*2。
*1平成29年度沖縄県入域観光客統計概況、*2平成29年度観光統計実態調査
その一方で、このインバウンド需要をビジネスへ活かせるかどうかについては、沖縄観光関連企業間において格差が広がっています。大手企業や県外資本企業など、一部の企業は独自にマーケティング手法を確立し発展させていますが、中小規模の企業の多くは外国人観光客に対しどのようにアプローチをしていいか分からず、情報発信の手段やノウハウも持っていないことから、チャンスを逃してしまっている状況です。また、対応可能な人材やリソースも不足しており、設備や施策の導入に向けて投資することも容易ではありません。
琉球インタラクティブのインターネットサービス事業では、国内大手企業のみならず、沖縄を代表する企業のクリエイティブ制作やマーケティング支援などに広く携わってまいりました。また、2012年から運営している自社メディア「おきなわLikes」では、県内最大級のコミュニティメディアとして沖縄の魅力を全国に発信。月間延べ500万人以上のユーザーに視聴されており、蓄積されている写真や記事などのコンテンツデータは数千件に上ります。
今後は、この幅広いデジタル関連領域で培われた経験や技術を駆使しながら、訪沖外国人観光客の県内消費を喚起すべく様々な事業に着手していきます。そして、沖縄観光関連企業の皆様が“インバウンドマーケティング力”を高められるよう支援していくことで、沖縄観光の魅力を的確に訴求し、その体験や満足度の向上に繋がるよう取り組んでまいります。
■当面の注力分野
インバウンドマーケティング事業領域への参入に際し、当面は以下3分野におけるビジネス確立に向けて注力してまいります。
・ 決済サービスの導入支援
沖縄観光の消費に関係する課題として、支払いにおいて現金決済が主流であることや両替の利便性などがあげられます。本課題の解決と特に中華圏からの訪沖観光客が急増している状況を踏まえて、沖縄の観光関連企業を主なターゲットに2018年12月よりインバウンド向けQRコード決済サービスの導入支援を進めます。また、飲食店のオペレーション軽減を目的に、メニューをスマホで注文できる多言語オーダーサービス「QRスマートオーダー」の開発に取り組み、スマホ決済が可能なサービスインフラの確立を目指します。
・ 沖縄観光プラットフォームの構築
訪沖観光客に最適な情報を提供する“沖縄観光プラットフォーム(仮称:『OKINAWA LIKES』)”を構築し、サービスの提供を計画しています。おきなわLikesでは、質の高い沖縄の観光情報と生活情報が集まるSNSとして、ユーザー間やユーザー・企業間でコミュニケーションが可能であり、沖縄の旬な情報やトピックスを発信・検索・質問・回答できることが大きな特徴となっています。サービスのリリース後は、観光客のみならず沖縄県民にとっても価値のあるデジタル情報源を目指すとともに、インバウンド展開として多言語版のリリースも検討しています。
・ 外国人観光客向けインターネットサービスの提案
外国人観光客を増やし消費喚起に繋げていくためのツールとして、海外で影響力のあるサイトやSNSなどを県内企業に向けて提案し、より深い形での連携を模索していきます。